映ロ鏡の幽霊
2009年 05月 06日
彼は、「自分」というものがわからなかった。
彼は、「自分」の定義を、「他者」に預けることにした。
「他者」が彼を嫌えば、同様に彼も「他者」を嫌った。
「他者」が彼を信頼すれば、彼も「他者」の信頼に全力で報いた。
彼の存在は、この世界のどこにも存在していなかった。
ただ、「他者」という鏡に映りこんだ世界にのみ存在していた。
彼は、「自分」の定義を、「他者」に預けることにした。
「他者」が彼を嫌えば、同様に彼も「他者」を嫌った。
「他者」が彼を信頼すれば、彼も「他者」の信頼に全力で報いた。
彼の存在は、この世界のどこにも存在していなかった。
ただ、「他者」という鏡に映りこんだ世界にのみ存在していた。
by cursedbird
| 2009-05-06 03:08
| 雑談