星降る川に
2007年 07月 13日
最終回でございます。
結局、あれからも隆ちゃんからは返事は聞いていない。
隆ちゃんは極度の優柔不断だから、仕方ないとは思う。
だけれど、私はもう、飛行機の中なんだ。
……結局、返事を聞けなかった。
出発が平日なせいで、恵美とも会えていない。
昨日の夜にたくさん電話できたからいいけれど。
やっぱり、ちゃんと見送って欲しかった。
そして。
「隆ちゃん、来てなかった……。」
やっぱり、隆ちゃんにも、見送って欲しかった。
『あの答え』が、見つかっていようと、なかろうと。
向こうに着いたら、まず最初に手紙を書こうと思う。
ひとつは、恵美に。
やっぱり、真っ先に話をしたいから。
そして、もうひとつ。
……隆ちゃんに。
何が何でも、答えを聞き出すんだ。
多少強引でも、かまわない。
あの日見た、星の降った川。
あれはきっと、私の願いを聞き届けるために、星がやってきたんだ。
私には、星がついている。
織姫と彦星が、応援してくれている。
だから、返事を聞くまで。イエスと言わせるまで。
ひたすら、アタックを続けようと思う。
そう決めたら、なんだか力が沸いてきた。
私は早速、最初の手紙の内容を考え始めた。
星降る川に 完
結局、あれからも隆ちゃんからは返事は聞いていない。
隆ちゃんは極度の優柔不断だから、仕方ないとは思う。
だけれど、私はもう、飛行機の中なんだ。
……結局、返事を聞けなかった。
出発が平日なせいで、恵美とも会えていない。
昨日の夜にたくさん電話できたからいいけれど。
やっぱり、ちゃんと見送って欲しかった。
そして。
「隆ちゃん、来てなかった……。」
やっぱり、隆ちゃんにも、見送って欲しかった。
『あの答え』が、見つかっていようと、なかろうと。
向こうに着いたら、まず最初に手紙を書こうと思う。
ひとつは、恵美に。
やっぱり、真っ先に話をしたいから。
そして、もうひとつ。
……隆ちゃんに。
何が何でも、答えを聞き出すんだ。
多少強引でも、かまわない。
あの日見た、星の降った川。
あれはきっと、私の願いを聞き届けるために、星がやってきたんだ。
私には、星がついている。
織姫と彦星が、応援してくれている。
だから、返事を聞くまで。イエスと言わせるまで。
ひたすら、アタックを続けようと思う。
そう決めたら、なんだか力が沸いてきた。
私は早速、最初の手紙の内容を考え始めた。
星降る川に 完
by cursedbird
| 2007-07-13 20:54
| 小説