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バフォメットファンを自称する    INTエルフ。風属性。     ゴスロリ大好き。


by cursedbird
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星降る川に

今気づいたが。
隆盛と薫の関係が有栖と早莉那に似ている。



空が赤く染まり始めたころ、バイクが突然止まった。
そこは、周りに何もない駐車場で、休憩スペースらしかった。
「あれ?どうしたの?」
今日はもう七夕だ。
もうそろそろ目的地に着いてもいいころのはずだ。
「悪いけど、ここからは歩きなんだよ。もう少しで到着だから、頑張ろう。」
言いながら、自分はテキパキとバイクからいろんなものを降ろし始める。
「えぇ!?歩くの?」
「うん。といっても、そんなに遠くもないしね。……あれ、ひょっとして、足怪我とかしてる?」
「ううん、違う違う!」
なんとなく言ってしまっただけなのに、そう連想するあたり、流石というかなんというか。


まだ明るいうちに、「その場所」へつくことができた。
そこは、一面の森に挟まれた、とても大きな川のほとりだった。
「わぁ……。すごい。」
思わず、漏らす。
その川は広いだけでなく、どこまでも透き通った、とても綺麗な川だった。
自分が住んでいるあたりの川なんて、比較にもならない。
そんなはしゃぐ私をよそに、隆ちゃんは離れたところでテントを立てていた。
といっても、バイクに乗るほどなので、かなり小さい。
一定のリズムで響く金属音が、森に反響している。
こんなところで、星が見れるんだ。
そう思うと、心が躍ってしまう。

とりあえず、手持ち無沙汰な私は隆ちゃんにちょっかいを出しにいった。
by cursedbird | 2007-07-11 20:40 | 小説