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バフォメットファンを自称する    INTエルフ。風属性。     ゴスロリ大好き。


by cursedbird
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ValentineDream -SideGirl-

「・・・・・・でもお前は男なのか本田ァァァアァァーーーー!!」
急に聞こえてきた怒声に、驚いて振り向く。
声の主は、横山満君。このクラスのムードメーカー。
一年生の時に同じクラスだったけど、まったく変わっていないみたい。
「ハハハ・・・・・・。またか、アイツは。」
チカちゃんが苦笑いを漏らす。
「ちょっと、びっくり・・・・・・。」
アキちゃんは胸を押さえている。でも、顔は笑っている。
みんな、もう一年が過ぎようとしているから、慣れっこになっている。
いつも唐突だから、驚いちゃうけど・・・・・・。
「ミー。本田君、男じゃないんだってさ。」
チカちゃんがニヤニヤしながらこっちを見ている。
「うーん、そんなわけないと思うんだけど」
あはは、と笑いながら応える。
「でもミー、今年は土曜日だよ?」
しばらく笑っていると、思い出したようにアキちゃんが言う。
「うーん、そうなのよね。わざわざ家まで行くのもおかしいし・・・・・・。」
「別に、十三日でいいと思うけどね。」
「だーめ。」
アキちゃんの提案を遮る。
「十四日じゃないと意味がないの。」
「こだわるね。」
「乙女、ですから。」
胸を張って言うと、笑われてしまった。
しばらく不満そうな顔をしてみるけど、やっぱり私も笑ってしまう。

「てかさ、ミー。あんた本命だけしか作らないワケ?」
「そうじゃないと意味ないでしょ?」
「そうかぁ?アタシなんか、後輩とか男友達なんかにもやるけどなぁ。」
すぐに否定されてしまう。
「私も、後輩くらいには、あげるかな。」
「えー、アキちゃんも?」
少し意外。アキちゃんは内気なタイプだったから。
「うん、挨拶みたいなものだから。」
「そうかぁ・・・・・・。やっぱ、私も」
そのとき。
「それでもお前は男なのか本田ァァァアァァアァァアアァ!!」
今日二度目の雄たけび。
今回は、さすがに耳をふさいだ。
by cursedbird | 2007-02-02 13:37 | 小説