バフォメットファンを自称する    INTエルフ。風属性。     ゴスロリ大好き。


by cursedbird
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ValentineDream -SideGirl-

アタシは、多少不安に思いながら、階段を下っていった。
踊り場では、アキが待っていた。
「なぁ、アレで本当に大丈夫なのか?」
「うん、多分。あの時、本田君、すごく後悔していたみたいだったから。」
「後悔だ?なんでだ?迷惑だったんじゃないのか?」
ワケがわからない。聞いていた話と違う気がする。
「ほら、好きな子をいじめるっていう話、聞かない?」
「あー、青春ドラマなんかでたまにみるかも。」
「そう、それと同じだと思うの。」
なるほどなぁ。改めて、アキの観察能力に感心する。
・・・・・・と、フと思う。
「あれ?それじゃ、余計ミーが危なくねーか?」
好きな子をいじめてしまうのなら、今回もそれがあるかも知れない。
「それは、大丈夫だと思う。本田君、根はいい人だから。
 多分、ミーのこと、想い過ぎてたんだと思う。
 押さえ込んでたどうしようもない気持ちが爆発しちゃったのかな。
 私も、似たようなことになりかけたから・・・・・・。」
「え?アキちゃんが?」
やっぱり、おとなしい子は、いろいろと押さえ込んでいるのだろうか。
・・・・・・アタシには、想像もつかない。
「私は爆発はしなかったけどね。でも、好きな人のことを想い続けるのって、辛いことなんだよ。」
「そーなの?」
サッパリわからない。
思わず訊き返すと、アキはくすくすと笑っていた。
「チカちゃんも、恋をすればわかるよ。」
「あはは・・・・・・。覚えとくよ。」
苦笑いで返すしかない。今のところ、恋の予定はまったくない。
それよりも、今は。
「とにかく、ミーの成功を祈ろう。」
「そうだね。」
二人して、屋上への扉を見つめる。
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by cursedbird | 2007-02-18 14:12 | 小説