バフォメットファンを自称する    INTエルフ。風属性。     ゴスロリ大好き。


by cursedbird
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ValentineDream -SideFriends-

「お?なんだなんだ?」
隣を歩く男の子、横山君がつぶやいた。
直後、見覚えのある影が横を走ち去っていく。
「今の・・・・・・」
思わず振り返って目で追う。
あの影は、どう考え直しても、見慣れたものだった。
「ミー・・・・・・?」
ふとみると、横山君は反対側、ミーが走ってきた方を見ていた。
そこに見えるのは、中途半端に手を出した状態で固まっている一人の男子。
「ありゃ本田じゃねーか・・・・・・。」
本田君?それじゃ、今走って行ったのがミーだったのなら
「おい!!本田!!」
考えがまとまるよりも先に、横山君が本田君を呼ぶ。
本田君はやっとこっちに気づき、元気のない声で返事をした。
「よぅ、ミツル。ん?あぁ、七川さんだったのか。昨日言ってたのは。」
「まぁな。で、今はそんなことよりだな。」
横山君はひとつ大きくため息をつくと、
「お前、バカだろ。バレンタインに女の子泣かすか、普通。」
呆れを一切隠そうともせずに訊く。
「ん・・・・・・?あぁ・・・・・・。」
本田君は力なく頷く。
「ほんと、俺、バカだわ・・・・・・。」
と、突然顔を上げると、
「うん、俺、探してみる。じゃーな。」
言い残して、走って行った。

見た感じ、本田君はずいぶんと後悔しているようだった。
最初は、心配になったけど、これなら・・・・・・。
ミー、まだ諦めちゃダメだよ。
ミーに届いていてもいなくても、心の中でつぶやいた。

「はっはーん。なるほどね。そういうことか。
 あのバカ、土下座するなりなんなりして来いってワケだな。」
突然、横山君がつぶやいた。
それとなく、黒い影をまとった笑顔で。
だけど、私には、・・・・・・ずっと、彼を見続けてきた私にはわかった。
これが、彼なりの、励ましの言葉なんだろう。
「さてっと。あのバカはほっといて・・・・・・、行こうか、七川さん。」
「あ、う、うん。」
とりあえず、後のことは本人たちに任せようと思う。
ミーには悪いけど、今は、横山君とのデートを楽しむつもりだ。
ごめんね、ミー。

とりあえず、心の中で謝っておいた。
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by cursedbird | 2007-02-12 20:42 | 小説